Amedeo Adapter(M型ライカ用の距離計連動タイプ)には、旧Contaxレンズ用とNikon Sレンズ用とがありますが、違ったレンズを着けて使用すると、実際のところどうなるのかをご覧いただきたいと思います。

下の2つの画像は、Nikon Sマウントの50mmレンズを、Nikon用アダプターとContax用アダプターでカメラに装着し、巻き尺の「100」のライン上に置いた箱のラベルに、それぞれ距離計でピント合わせをしています。

使用レンズ:Nikkor-S 50mm F1.4(復刻版)
絞り:F2.8  撮影距離:約1m
左がNikon S用アダプター、右が旧Contax用アダプター使用(クリックで拡大します)

Nikon_NikonNikon_Contax

Nikon用アダプターを使用して撮影したものは、きちんと箱にピントが来ていますが、Contax用アダプターに装着したものは、約4cmほど手前にピントの芯が来ている事が見てとれます。

これよりも撮影距離が遠ざかってゆけば、見かけ上の誤差は徐々に減ってゆき、無限遠近辺で絞り込んだ場合には、ピントの誤差も判別し難くはなるのですが、わざわざ距離計連動のピッチが違う2タイプのアダプターを造り分けている理由が、ご理解いただけたるのではないかと思います。

なお、ContaxとNikonの内爪レンズでは、バヨネットの爪部分の厚みに若干の差があり、アダプターはそれぞれの厚みに最適化されているため、Nikon用アダプターにContaxのレンズを着けようとすると一般的に装着が堅く、レンズの個体差によっては装着出来ない場合もありますので、ミラーレス機などで両方のレンズをご使用になりたいという場合にはご注意下さい。